ニール・セダカ「恋の片道切符」
前回、ポール・アンカを取り上げたので双璧をなす(?)この人のこの曲のご紹介です。
ニール・セダカ。アメリカ出身のシンガーソングライターです。
彼は幼い頃からピアノを習っており、高校時代には友人と「トーケンズ」という
バンドを結成して「ライオンは寝ている / The Lion Sleeps Tonight」というヒットを出し
その後はジュリアード音楽院で学ぶ、というバリバリのエリートでした。
その後、コニー・フランシスに「間抜けなキューピッド」を提供し
これが注目された彼はRCAと契約を結び、「恋の日記 / The Diary」でデビュー。
で、我々もライブの度に必ず演奏する
この「恋の片道切符 / One Way Ticket(to the Blues)」ですが
実は日本のみでのヒットなんですな。
当時、平尾昌晃さんがカバーしてヒットさせていた、という事もありますが
本国では「おおキャロル / Oh! Carol」のB面としてリリースされ
ほとんど知名度はないそうです。
↑Youtubeでもこの最近?のライブ動画しかない。
この曲、実は作詞作曲もニール自身ではなく
歌詞も当時のヒット曲の題名を織り込んで作られた「ネタ的」なものでした。
「Bye Bye Love」(エヴァリー・ブラザーズ)
「Lonely Teardrop」(ジャッキー・ウィルソン)
「Lonesome Town」(リッキー・ネルソン)
「Heartbreak Hotel」「A Fool Such As I」(ともにエルヴィス・プレスリー)
日本では桑田佳祐さんが「悲しい気持ち – Just a Man in Love」で同様の試みをしてましたね(笑)
この哀愁漂うマイナーメロと声が1960年当時の日本人をつかんだんでしょうね。
演奏する時はドアタマの一発で全てが決まるという恐ろしい曲です。
ニール・セダカ自身は70年代に入ってからも
「雨に微笑みを / Laughter in the Rain」(名曲!!)というNo.1ヒットを出しており
娘さんのダラ・セダカとデュエットソングを出したりとまだまだ健在です。
意外と、「え?この曲もニール・セダカ?」というのは多いです。
オールディーズナンバーもしかりですが
我々の世代(30台後半)で一番耳にしてる曲と言えば・・・・・・・
そう、機動戦士Zガンダムの前期オープニング「Ζ・刻を越えて」!
この曲は実はニールの「Better Days Are Coming」という曲に
日本語歌詞をつけたもんなんですねえ。
ニールの他の名曲もまたご紹介致しますね!